アウトリガーカヌー OUTRIGGER CONOE


競技用のアウトリガーカヌー「Va'a ヴァア」
競技用のアウトリガーカヌー「Va'a ヴァア」

アウトリガーとは艇のバランスを保つためにカヌー本体に取り付ける浮きのことで、これのついているカヌーをアウトリガーカヌーと呼びます。
この浮きがあることによってカヌーが安定し、誰でも気軽に乗ることが出来ます。
現在、競技として広く世界に普及・発展しており、500mのスプリントレースから、50km以上の長距離レース、島々を何日もかけて渡る100km以上のレースなど、様々なレースが世界中で行われています。

An outrigger is a float attached to the canoe body to keep the boat's balance, and a canoe with this is called an outrigger canoe.

With this float, the canoe is stable and anyone can easily ride.

 

Currently it is widely spread and developed to the world as a competition, various races such as a sprint race of 500 m, a long distance race of 50 km or more, a race of 100 km or more spending many days over islands are conducted all over the world It is.


起源・形状

アウトリガーカヌーの起原はよくわかっていないが、オーストロネシア語族の拡散とともに広がっていったことは確かである。中国で発達したいかだから発展したという説、丸木舟から発展したという説があるが、史料が乏しいのでいまだ定説は無い。ともかく、丸太を刳り抜いた刳り抜き船や、丸太を刳り抜いて艫や舳先、舷側を追加した準構造船アウトリガーを装着した形式の船舶が、東南アジア島嶼部で発達していったことは確かである。

Origin of outrigger canoe is not well understood, but it is certain that it spread with the diffusion of the Austronesian language.

There is a theory that developed from China, developed from raft, developed from Marugibo, but historical materials are poor, so there is no established theory yet.

In any case, it is certain that a ship cut off from a log out of a hollow ship or a boat of the type fitted with an outrigger on a semi-structured ship with hollowed outs, bowheads, and ship side by drilling out logs developed in Southeast Asia islands .

外洋航海が盛んになる過程で、ウネリによる破損を防ぐためにアウトリガーを片側だけにつけたシングル・アウトリガーカヌーが考案されたと推測される。ダブル・アウトリガーカヌーの場合、波のウネリの間で両方のアウトリガーが持ち上げられると、腕木に宙に浮いたカヌー本体の重量がかかって、腕木が破損してしまう。シングル・アウトリガーであれば全体が傾くだけで、破損につながるような負荷がかからない。また、東南アジア島嶼部からメラネシア、ミクロネシア、ポリネシア方面へは、貿易風に逆らって進むことになるが、ダブル・アウトリガーカヌーはタッキングやシャンティングなどの風上航走を苦手としており、実用的ではない

現在、シングル・アウトリガーカヌーは、航海カヌーとしてはミクロネシアおよび域外ポリネシアの一部で使用されている。また、パドリングによって進むシングル・アウトリガーカヌーは、ミクロネシアおよびポリネシア各地で使用されている。近年では、シングル・アウトリガーカヌーによるレースも盛んに実施されており(フランス領ポリネシアのフアヒネ島で行われている世界最大のカヌーレースと言われるハワイ・ヌイ・ヴァアでは3日で約128kmを漕ぐ。)、競技用のシングル・アウトリガーカヌーの規格としてOC-1、OC-4、OC-6などがある。

 

また、人類がリモート・オセアニア海域に拡散していく過程で、より大きな浮力を確保し、長期間の航海に対応できるようカヌー本体を左右に並べたダブルカヌーがポリネシア文化において考案された結果、ポリネシア人の航海術は急速に発達し、ハワイ(Hawaii)、イースター島(Rapa Nui)、ニュージーランド(Aotearoa)のポリネシアン・トライアングルと呼ばれる広いエリアに移住していった。ダブルカヌーを祖先とするカタマランタイプの船体は、近代においてもヨットや連絡船など、様々な用途にあわせて発達している。(出典:Wikipedia)